梅雨は「細菌性食中毒」にご用心!高温多湿な時期に増える理由と予防の3原則

梅雨は「細菌性食中毒」にご用心!高温多湿な時期に増える理由と予防の3原則

3分でわかる!この記事の要点

結論

食中毒全体では冬から春が多いものの、細菌性食中毒は梅雨などの高温多湿な時期に増えやすくなります

理由

気温と湿度が高い時期は一般的に細菌が増えやすく、2023年のデータでは細菌性食中毒の発生が6月に最多となりました。

アクション

「つけない・増やさない・やっつける」の3原則を徹底し、鶏肉の十分な加熱と調理器具の使い分けを行いましょう。

梅雨の時期に気をつけたい細菌性食中毒

食中毒と聞くと、どのような季節をイメージするでしょうか。冬のノロウイルスや、一年を通して発生するアニサキスによる食中毒が全体の件数を押し上げていますが、梅雨から夏にかけての時期は「細菌」による食中毒に特別な注意が必要です。

厚生労働省の統計データなどによると、細菌性食中毒は気温や湿度が上がる時期に増える傾向があります。本格的な夏を迎える前のじめじめとした梅雨の時期から、私たちの食卓には見えないリスクが潜んでいるのです。

梅雨の時期になぜ細菌性食中毒が増えるのか

食中毒の原因は、細菌、ウイルス、寄生虫などさまざまです。食中毒全体の発生件数を見ると、実は2月から3月などの冬から春にかけてピークを迎えます。これはノロウイルスや、魚介類に寄生するアニサキスの影響が大きいためです。

しかし、「細菌」が原因となる食中毒に限って見ると、梅雨から夏にかけての高温多湿な時期に増えやすくなるという特徴があります。気温と湿度が高い環境は、一般的に細菌が活動しやすく、増殖しやすい条件が揃っているからです。

 

カンピロバクターに要注意

細菌による食中毒の中で、近年最も多く報告されているのが「カンピロバクター」です。カンピロバクターは主に鶏肉などに付着している細菌で、ほんのわずかな菌が体内に入っただけでも、激しい腹痛や下痢などの症状を引き起こします。

梅雨の時期は真夏ほど気温が高くないため、少しの常温放置なら大丈夫だろうという油断が生まれがちですが、細菌にとっては十分に増えやすい環境であることを認識しておく必要があります。

今日から実践できる具体的な対策

細菌性食中毒を防ぐためには、基本となる「予防の3原則」を日々の生活に取り入れることが大切です。

つけない(清潔を保つ)

生肉を切ったまな板や包丁、お肉を触った菜箸が、サラダなどの加熱しない食材に触れないようにすることが重要です。

生肉用とそれ以外の食材用で調理器具を使い分けるのが確実な対策です。細菌が他の食材に移らないよう、しっかり区別しましょう。

増やさない(迅速な温度管理)

作ったおかずを室温で放置するのは避け、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ入れましょう。

※梅雨から夏にかけては、冷蔵庫の開け閉めで庫内の温度が上がりやすくなります。冷気が循環するよう、冷蔵庫の中に食材を詰め込みすぎないよう注意してください。

やっつける(十分な加熱)

カンピロバクターなどの細菌は熱に弱いため、お肉などの食材は中心部の色が変わるまでしっかり加熱してください。

作り置きしたおかずを食べる時も、中まで十分に再加熱することが安全につながります。少しでも状態があやしいと感じた食材は、思い切って処分しましょう。

統計・調査の詳細

厚生労働省が発表している令和5年(2023年)の食中毒発生状況のデータによると、食中毒全体の病因物質別発生件数では、寄生虫であるアニサキスが456件で第1位となっています。

全体の総件数としては、冬期のノロウイルスや通年発生するアニサキスの影響により、過去5年間の平均では2月から3月がピークとなっており、6月は全体の4番目にとどまります。

一方で、「細菌性食中毒」に限定して発生状況を見ると、梅雨など高温多湿な時期に増加する傾向が顕著です。2023年の単年データにおいては、細菌性食中毒の発生件数が6月に最多となりました。

また、2023年はカンピロバクターとノロウイルスの発生がともに大幅に増加しています。細菌性食中毒の原因物質としては、カンピロバクターが長年にわたり第1位を占めており、微量な菌数での発症リスクが公衆衛生上の課題となっています。

気温と湿度が高い時期は食品に付着した細菌が増殖しやすいため、適切な温度管理と加熱による殺菌が不可欠であることが統計からも示されています。

まとめ

 

食中毒全体を見ると冬から春にかけて多いものの、梅雨は細菌性の食中毒が増え始める警戒すべき季節です。

 

つけない・増やさない・やっつけるという3原則を意識し、調理器具の使い分け、十分な加熱、適切な冷蔵保存を心がけることで、リスクは大幅に下げることができます。

 

正しい知識を持って、このじめじめとした季節を安全に乗り切りましょう

梅雨の食中毒対策は、「知っている」だけでは不十分で、「実践する」ことが何より大切です。今日の夕食から、3原則を意識してみませんか。

 

出典・参考文献

農林水産省 食中毒は年間を通して発生しています

厚生労働省 令和5年食中毒発生状況

花王プロフェッショナル 衛生ナビ 食中毒の発生状況

※内容は2026年6月時点の公開情報に基づきます

※効果には個人差があります
※本記事は情報提供を目的としており、医師の助言や治療に代わるものではありません。

Zeveris(ゼヴェリス)では、科学的根拠に基づいたウェルネス情報を日々発信しています。あなたの健康習慣のアップデートに、ぜひ活用してください。
https://zeveris-wellbeing.com/rainy-season-food-poisoning-prevention

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